家づくりの流れ-② 本体部 壁編②

前回の続きとなりますが、壁の仕様についてのお話になります。

前回では一番日本でポピュラーな壁の素材であるサイディングをあげました。

今回はサイディングもいいですが、シックで高級な外観が人気のモルタルの塗り壁

の仕様についてお話を差し上げたいと思います。

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塗り壁というと、古民家の土塀等の壁をイメージする方も多いかもしれません。

しかし、サイディングやタイルなど、他の外壁材と比較をしても、デザイン性が

高く、性能も良いので今でもかなりの人気があります。

また、こちらも職人さんが一つ一つ手作業で仕上げる壁なので、風合いがあり、

こちらもまた木質系サイディングと同じオンリーワンの味わいのある仕上がりに

なるのが魅力と言えるでしょう。

材質の違い

塗り壁は現在ではモルタル下地の上から仕上げ材を用いて仕上げる工法が主で、

あります。昔から使われている漆喰などは、現在も利用されており、鮮やかな

ホワイトカラーが人気のスイス漆喰などの商品などがあります。

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しかし、その利用は現在はメーカーが出している仕上げ材に比べればわずかと

言えるでしょう。

仕上げ材には様々なものがありアクリル樹脂系やエポキシ樹脂系、セラミック系

素材など、素材の開発は日進月歩で進んでおり、より割れにくかったり強度も

上がっています。


施工方法の違い

塗り壁の仕上げには、吹き付け、コテ、ローラーがあります。

現在一番多い仕上げは吹き付け出の仕上げとなりますでしょうか。

これはまずコストの問題があげられます。工期も早くなりますし、仕上げの模様も

種類が多くなるのも採用される要素の一つであります。

コテでの仕上げは昔から行われている工法です。

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職人の技術次第で様々な模様や風合いを出すことができますし、金属のコテ、木の

コテ、ゴム(樹脂)のコテ等、どのようなコテを利用するかによってその仕上がりも

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変わってきます。

ローラーによる仕上げは塗りムラを少なくすることができますし、特殊なローラーを

使用する事によって壁に凹凸を出すことができたりします。

ただし、厚さが必要となるので、工期は長くなります。


個人的にはユニプラルという商品やスイス漆喰をお勧めしております。

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どうしても仕上げ材に使う素材は、有機物系の化学物質になってしまいます。

シックハウスをなくしたい私としては、外壁とは言えども天然系の素材を使いたい

ですね。

漆喰は言うまでもなくユニプラルという商品はガラス質の骨材を主成分とする天然

無機素材でできているので、腐食、劣化が少なく、環境にも優しい製品です


メンテナンスコスト

塗り壁のメンテナンスは10年毎をサイクルに考えてゆきましょう。

デザインなどにもよりますが、職人の腕により表面に凹凸が出ることによって、汚れ

がその部分にたまりやすいデメリットがあります。

その分、他の外壁に比べてコストが高くなる傾向にあります。

また、最近多い地震などで壁にクラックが生じる場合もあります。

仕上げ材には、「可とう性」が高いものを利用して、なるべくクラックが生じないよう


心がけたほうがよろしいでしょう。


可とう性とは?

下地のひび割れについて仕上げ材が追従する性質を言います。かいつまんでいえば

仕上げ材がひび割れを覆うように動いてくれる性質の事を言うのです。

可とう性が高いとひび割れが起きても仕上げ材がその部分覆うように動くのでひび割れが

外側に出ないようになります。


この様に、外壁ひとつとってみてもこれだけの量とこれだけの情報があります。

弊社では塗り壁を基本仕様の一つに入れ、技術の確かな職人が多数多数おります。

塗り壁はその商品も、技術も、しっかり相談できるアイズホームへぜひご相談ください‼


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